社会保険労務士(計86時間)

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第55回社会保険労務士試験の合格発表!

令和5年10月4日(水)に社労士試験の合格発表がありました。
合格率は6.4%(2022年度5.3%)で、今年も「狭き門」でした。
「15人受験して合格者はたった1人!」
数字から見ても、この試験が興味本位の学習では合格できないことは容易に想像がつくと思います。
どうすれば合格できるのか?
その前提が受験者の「覚悟」です。それは、自分のしたいことをある程度犠牲にしてまで受験勉強に時間を割かなければならないということです。
仕事で疲れていても、また遊びたくても、365日毎日勉強するということです。
また、合格に対する高いモチベーションを維持することも大切です。
そのモチベーションは、「社労士になって専門性を高めたい」とか「会社に自分を評価してもらいたい」、「困っている人を助けたい」という強い気持ちがあるからこそです。

受験勉強の末に合格を勝ち取るまでには、体力、勉強時間の確保、受験のプレッシャーなど、人それぞれの苦労や困難が伴います。
しかし、他人にはない専門知識を自分自身が習得するわけで、困難や苦労が伴うのはむしろ当然のことなのです。

私たちゼミネットの講師陣はそのような受験生を支援したいと考えています。

ゼミネット社労士講座 講師室 小林

試験ガイド

社労士試験科目
2024年度試験に適用される法令は、2024年4月12日(金)現在施行のものです。
科目 選択式
(計8問)
択一式
(計70問)
内容
労働基準法 1問
(5箇所穴埋め)
7問 労働時間や賃金支払いに関して事業主が守らなければならない労働条件の最低基準を定めた法律。
労働安全衛生法 3問 職場における安全と衛生の確保、事業主の災害防止努力の施策や快適な職場環境の形成について定めた法律です。
労働者災害補償保険法 1問 7問 業務や通勤に関するケガや病気、死亡について治療費、働けない間の賃金や遺族に対する補償について定めた法律です。
雇用保険法 7問 失業期間中の生活保障を基本として、併せて失業を防止するための諸施策を定めた法律です。
労働保険の保険料の
徴収等に関する法律
3問 労災保険や雇用保険の保険料の算定方法や納付手続き、その他事業主が行わなければならない事務手続きについて定めた法律
健康保険法 1問 10問 仕事以外でケガや病気になった従業員とその家族に医療給付を行うこと、また、出産や死亡に対して現金を支給することを定めた法律
国民年金法 1問 10問 すべての国民を対象に、高齢や障害になった時の所得保障、死亡時の遺族の生活保障を年金等で、支給していくことを定めた法律
厚生年金保険法 1問 10問 民間企業で働く人を対象にした年金制度で老齢・障害・死亡についての所得保障を年金で支給していくことを定めた法律
労務管理その他の
労働に関する一般常識
1問 10問 労働力の有効活用のための労務管理、上記法律科目以外の労働に関する法令や労働時間や賃金等の統計数値(労働経済)が出題
社会保険に関する一般常識 1問 上記法律科目以外の社会保険に関する法令、社会保険の通則的事項、医療保険や年金制度等の社会保障に関する内容等が出題

合格基準
2023年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者です。
選択式 総得点26点以上(40点満点)かつ各科目3点(5点満点)以上
択一式 総得点45点以上(70点満点)かつ各科目4点(1科目10点満点)以上
※上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、前年度試験の合格基準を補正したものです。

過去5年間の合格基準(合計点)は以下の通りです。
試験では、「7割正解すれば合格」と考えてよいでしょう。
  選択式
(40点満点)
択一式
(70点満点)
合計 正解率(%)
2019年度 26/40 43/70 69/110 62.7
2020年度 25/40 44/70 69/110 62.7
2021年度 24/40 45/70 69/110 62.7
2022年度 27/40 44/70 71/110 64.5
2023年度 26/40 45/70 71/110 64.5
※なお、選択式・択一式ごとに合格のための基準点が毎年設定されます。
※また、科目ごとに合計点が十分でも、特定の科目だけ一定点数に満たない場合には不合格となる場合があります。

出題形式・試験時間・配点
択一式は5つの文章から正しい、又は誤っている文章を1つだけ選択する方式です。
選択式は設問中に5つの空欄があり、その空欄を20個の語群の中から適切な用語を選択する方式です。
出題形式 試験時間 配点
選択式(午前) 10:30〜11:50(80分) 各問1点とし、1科目5点満点、合計40点満点
択一式(午後) 13:20〜16:50(210分) 各問1点とし、1科目10点満点、合計70点満点

受験資格
学歴 4年生大学卒業もしくは、62単位以上を履修した者
短期大学または高等専門学校(高専)を卒業した者
一定の専門学校を卒業した者(詳細は試験オフィシャルサイトで要確認)
職歴 (1)会社または個人企業における労働社会保険事務3年以上
(2)会社その他の法人の役員として労務担当3年以上
(3)労働組合の職員として労働社会保険事務3年以上
(4)労働組合役員として労働組合業務専従3年以上
(5)社会保険労務士業務補助又は弁護士業務補助3年以上
(6)国家公務員又は地方公務員として行政事務従事3年以上
(7)国家公務員又は地方公務員で労働社会保険諸法令事務従事3年以上
国家資格 行政書士有資格者ほか、社会保険労務士以外の国家試験のうち厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者
その他 過去3ヵ年の社労士試験の受験票、または成績通知書所持者 (過去3ヵ年より前の受験票、成績通知書は認められない)

※専修学校卒は、次の一定の要件に該当している必要があります。
・「専門士」もしくは「高度専門士」の称号付与
・修業年限2年以上かつ総授業時間1,700時間以上の専門課程修了の証明

受験地
北海道、宮城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県

受験申込から合格発表までの流れ(2024年度)
(1) 申込書配付 各自が社労士試験センターに請求
(2) 申込書受付 各自が申込(2024年5月31日(金)まで・同日消印有効)
※インターネットでのお申込みは、2024年5月31日(金)23:59まで
(3) 試験日 8月第4日曜日(2024年8月25日(日)に実施)
(4) 合格発表 @厚生労働省のサイトおよび社会保険労務士試験オフィシャルサイトに合格者の受験番号を掲載(2024年10月2日(水))
A合格証書を郵送(2024年10月15日(火))
B官報に合格者の受験番号を公告(2024年10月下旬)

受験申込者数・受験者数・合格者数等の推移(過去10年)
  申込者 受験者 受験率 合格者 合格率
2014年度 57,199 44,546 77.9 4,156 9.3
2015年度 52,612 40,712 77.4 1,051 2.6
2016年度 51,953 39,972 76.9 1,770 4.4
2017年度 49,902 38,685 77.5 2,613 6.8
2018年度 49,582 38,427 77.5 2,413 6.3
2019年度 49,570 38,428 77.5 2,525 6.6
2020年度 49,250 34.845 70.8 2,237 6.4
2021年度 50,433 37,306 74.0 2,937 7.9
2022年度 52,251 40,633 77.8 2,134 5.3
2023年度 53,292 42,741 80.2 2,720 6.4

社会保険労務士になるには
試験に合格しても有資格者であり、社会保険労務士ではありません。
社会保険労務士になるには、全国社会保険労務士会連合会に登録して、都道府県の社労士会に入会しなければなりません。
具体的には試験合格後に、連合会に登録するには、労働社会保険・労務管理など一般企業などでの実務経験が2年以上、または連合会が指定する事務講習を受ける必要があります。

登録には「開業登録」と「非開業登録」があります。
登録によって前者は開業社労士、後者を勤務社労士といいます。

受験を検討されている方へ
受験資格、試験科目、試験日程など、必ず社会保険労務士試験オフィシャルサイトでご確認いただき、ご判断いただきますようお願いいたします。
⇒社会保険労務士試験オフィシャルサイトはこちらから


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